もすもすスープの暮らし

記述には時差があります。ゆるくイタリア語を学習しています。

ダン・ブラウン「インフェルノ」読了

ダン・ブラウンの「インフェルノ」上・中・下。

本を読むのに「今更ながら」ということもないのだが、シリーズの次作(「オリジン」上・中・下)が既に1年近く前に出ているというこのタイミングで、ようやく読むことができた。

上巻を読んでいるあたりでは、筋があまりにも単純なように感じ、かつ、あと2巻もあるのに、どうやって話を引っ張るのだろうと、いらぬ心配をしてしまったのだが、本当にいらぬ心配だった。

後半、誰がどの組織の人物なのかだんだん混乱してきて、ページをもどって確認したほうがいいと思いつつ、先を知りたい気持ちがまさって、そのまま読み切ってしまった。

今回のテーマは「人口爆発」。物語が教えてくれるまでもなく、現代文明が直面する進行形の大ピンチなのだが、読書中も読後も、あまり切迫感をもって、このテーマについて考えられなかったのは、日本が人口爆発どころか人口減少のピンチに陥っているからだろう。わたしだけでなくおそらく大多数の人が、自己中であり、ほとんど目の前のことしか考えていない。そうして問題はいつまでも解決されず、進行していくというわけだ。どんな問題にしても。物語中の科学者が憤るのも無理ない。

ダン・ブラウンのおもしろさは、歴史的な芸術作品や世界遺産的な建築物などが次々と登場し、現代的なテーマの謎解きと絡んで、絢爛豪華な絵巻物のようになっているところだろう。数々の薀蓄に接するたびに、かくされた秘密を知ったような、たいそうな気分になってしまう。

ハリスツイードロゴマーク「13個のボタン状の宝石で飾られたマルタ十字をいただいた伝統的宝珠マーク」という記述は、思わず読みながらメモをとってしまった。

日本にも、こういう歴史と文化をうまく融合させたエンターテインメント小説があればいいのに、と思う。古い寺や神社にしろ、仏像にしろ、日本美術にしろ、ほとんど何も知らない。自分の国の文化なのにあまりにも知らな過ぎて、それが謎なぐらいだ。京都や奈良に行っても「ただ巡っているだけ」になっているのが、我ながらもったいないと思う。

夏のおもひで 2018

ちょうど昨年の今ごろから、田舎の家と東京の家との二重生活をしている。

東京の家は集合住宅でかつ借家だが、田舎の家は庭付き木造一軒家。夏場、閉め切りにして大変なことになるといけないので、今夏はほぼ2カ月間、田舎の家で暮らしていた。ケイタイとネット環境さえあれば、普段と変わりなく仕事ができるのは、ホントにありがたいことだ。

夏場、田舎の家で生活する際のポイントは、1.家中の窓を開け放って、小さな木造の家に風を通す  2.庭の手入れ の2点で、もちろん、大変なのは後者である。

7月末にしばらくぶりに田舎の家に着くと、庭(兼、家庭菜園)は、こんな感じ。

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相当ひどい…。

そして、この状態が、狭いような広いような庭一面に広がっているのである。なんとなく、目にしただけで、脳が働くのをやめてしまう光景である。

丈の高い草むらを草刈り機で、一気に薙ぎ払うのはそんなに難儀ではない(に違いない。たぶん)が、こういう、丈の低い雑草が一面にびっしり生えているのは、本当にやっかいである。

とりあえず、仕事の合間に、チマチマと草むしりをする。暑い。平気で気温が34℃とか35℃になる。もしかすると36℃になっているかも。蚊がやってくる。日差しも半端ない。それで、長そで、長ズボン、フードをかぶった上に麦わら帽、綿のマスク、軍手+ゴム手袋、という、近所の人が見たら二度見しそうな全身防備で作業をする。当然すぐ汗だくになる。蚊は寄ってくる。根性という言葉とは無縁なので、すぐ家の中に逃げこむ。まぶしい夏の太陽を浴び、雑草は、抜いた分以上にすくすくと伸び、当然、庭は、いつまでたっても雑然とした状態である。

ちなみに、これが8月中旬の庭のどこか。ひどい。進歩が感じられない。

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ニラと、さつまいもと、雑草が一体となって、えもいわれぬハーモニーを奏でている。

しかし、こんな野生の王国のような庭でも、収穫がある。これはオクラの花で…、

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花のあとには実ができる。

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すんばらしい。種を蒔いたら、できた。一袋100円くらいの種で、ジャンジャンできたので、ちょっと錬金術みたい、と、思ったりする。

ナスは、ホームセンターで苗を買った。

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これは錬金術とまではいかなかった。

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しそは、しそ御殿ができそうなぐらいワッサワサと生えていたので(もちろん栽培したのではない。勝手に生えたのである)…、東京で10枚セット150円くらいで買っている身としては、少しはなんとかしよう、と思い、虫食いのない、美しいところを選び、

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ネットで調べて、しそ味噌なるものを作ってみた。

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おいしい。ごはんにあう。でも、大量にできたので、まだ余っている…。

近所の手前、雑草感を薄めようと思って、園芸植物を植えたりする。

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5~6月に種を蒔いておいた朝顔も、8月を過ぎてから花がついた。

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……新たなジャングルの発生…?

7月の頭に読み始めた洋書は、中断しつつも1か月で読了。

あちこちで、とても評判のよい、R.J.PalacioのWonder。日本語訳も出ていて、こちらもとても評判がよいようす。映画にもなっている。

英語はとても平易。1章、1章が短いのも、読みやすい。高校生くらいなら、苦労せずに読めると思う。

Amazonのレビューを見る限り、洋書版も日本語版も、泣けた、泣けたと、とても評価が高いのだが、残念ながら、わたしの感想は、まあまあ。前半の主人公たちの鬱屈した思いや哀しみは、読み応えがあったのだけれど、結末はあれよあれよ、という感じで、妙に安直に感じてしまった。

この小説で、新たに覚えた単語は、dude。話の中で、男の子たちは、お互いに、dude ばっかり言っている。気づくと、世間のネイティブのtwitterにも、dude は頻出していて、こういう今時の言葉はほとんど知らないので、ちょっと物知りになった気分である。

そして、夏の間、起きている時間の7割くらいは雑草のことを考えていたので(残りの2割は、庭にやってきてフンをしていく隣の飼い猫のこと)、どうせならテキのことを知ってみようと思って、読んでみたのが、稲垣栄洋氏の「雑草はなぜそこに生えているのか」。

これが、ヒット! 植物がこんなに面白い(そしてなんとなくオソロしい)生き物だったとは…!!

 そして、こちらも、テキのことをより知るために購入。名前くらい、わかるようにならなくては…!

2冊読み、雑草をなくすためには、雑草を抜いてはいけない、ということがよくわかった。せっせと草むしりをするのは、まさに雑草を育てているようなものなのだ。

稲垣栄洋氏は、たくさん植物の読み物を出していて、かつ、kindleになっているので、じゃんじゃんサンプルをダウンロードして、出だしを読んだ。どれもこれも魅惑的である(しかし、図書予算をにらみながら、購入を考えないと…)。

これまでまったく知らなかった「植物学」について知れたのが、この夏の新たな発見といえば、発見か。

読了 ココロしびれるHOW TO TRAIN YOUR DRAGON 3巻<ヒックとドラゴン3>

先週、How to train your dragon の3巻(邦題「ヒックとドラゴン」)How to speak Dragonese(邦題「天牢の女海賊」)を読み終わった。

How to train your dragonは、ファンタジーの本場、イギリスの作家による「その後偉大な英雄になったが、子ども時代はヘナチョコだったバイキングの、その子ども時代を振り返った物語」である。シリーズで12巻あり、小学生の男子に人気らしく、映画化(アニメ化)もされている(でも、アニメと原作の内容は別物)。

とにかく原作者によるテンションの高い絵が素晴らしいのである。

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これは1巻目の冒頭。主人公たちを訓練する、脳みそも筋肉でできていそうな教官ゴバー・ダ・ベルチ。

タイトルには「ココロしびれる」と書いたが、実は物語の内容自体は、個人的には1、2巻のほうが感動的だったように思う。

しかし、3巻も物語の冒頭がしびれる。

Imagine a time of DRAGONS - some larger than mountainside, slumbering in the depths of the ocean; some smaller than your fingernail, hopping throughthe heather.

これが出だし。これはまあ物語の設定として、続く2文目がカッコいい。

Imagine a time of VIKING HEROS, in which men were men and women were sort of men too and even some little babies had chest hair.

すばらしい(下線・太字はわたし)。

というわけで、子ども向けの物語ではあるが、おとなも手加減なしに楽しめる。英語の難易度も、易しくなく、難しくなく、といったところである(高校生なら読める)。

こちらはkindle版。イラストや手描き文字、凝ったつくりのフォントはなくなってしまうが、そのかわりに整っていて読みやすい。単語もすぐ調べられるのがいいところである。

ジャガイモ収穫

先週から引き続き田舎の家にいる。

雨あがりの庭を見るのがおそろしい。雨が降る前にさんざん草引きをしたはずなのに、雑草ちゃんたちはボリュームを取り戻しているだけでなく、24時間のうちにかさ増しし、さらにイキイキ、つやつやとオーラを放って輝いているように見えるからだ。

しかし、今日、ふと気づいた。園芸や農作業で「摘心」なる作業がある。植物の成長を促すために、新しくのびてくる枝や茎を途中で摘み取るというもの。

あれれ? ひょっとして、草引きって、「摘心」的な作業になっているのではないだろうか? わたしが雑に抜いたりちぎったりした雑草は、どんどん成長を促されているのでは…? おそろしい。

ところで、ちょっとした喜びもある。

とにかく手がかからないもの、という基準で選んで春に植えた、ジャガイモ。もちろん、初めての挑戦。

枯れたら収穫のタイミング、とのことで、待っていたが、ネットの情報によると、長雨でダメになってしまうことがあるので、本来は梅雨前に収穫してしまうのがいいらしい。

未熟なうちに収穫してしまうのはもったいない。でも、雨でダメになってしまうのはもっとイヤだ。

というわけで、明日からまた雨、という本日、一部収穫してみることにした。まだ、ちゃんと(?)枯れていないような気がするけれど…。

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こんな様子。ひどい。一面、雑草だらけで、はずかしすぎる…。自然農法…??

 

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でも、茎を引き抜くと、おおー!

 

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まぎれもなく、ジャガイモ。やれ、うれしや。

 

ちなみに、春に種芋を植えたときは、時間がなくて、我ながら世の中にこんな雑な植え方をする人がいるんだろうか、というくらいの雑な植え方だった。

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丸ごと土の穴に放り込んで、埋めただけ。元肥追肥もなにもしなかった。

自然の生命力にカンパイ! 

しかし…みごとな生命力の雑草は…困るのであった…。ホントに…。

雑草さらにイキイキ

東京と田舎の家を行き来している。昨日、ほぼ3週間ぶりに田舎の家にやってきた。

春以降、来るたびに、庭の雑草の勢いにおそれおののくが、前回(3週間前)じゅうぶん、おそれおののいたと思ったのだが、今回、まだまだ甘かったと思い知らされた。

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ここは家庭菜園の(はず)なのだが、ほぼ野原状態である…。あたり一面の緑。まずい…。

ちなみに作物としては、ねぎとかにらとかジャガイモとか、手がかからなそうなものばかりを植えている。

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作物を植えているところは、「なんちゃって畝(うね)」を作っていたのだが、もはや、「畝」らしさは限りなくゼロに近い。

そして、作物を植えてるあたりは(これでも)がんばっているほうなのだが、写真手前側は、もうひどい…。

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……。

以前、UR(都市再生機構)の集合住宅の敷地の雑草をヤギに食べてもらう取り組みのニュースを見たことがあって、「うちにもヤギが一匹いたら…♡」などと夢想したことがあったが、これはきっとヤギも食べてくれなさそうなタイプの草である気がする。

ひと月一冊の英文読書を

昨年末、英語の勉強をし直そうと思ったときに「洋書をひと月に1冊は読もう」と、なんとなく決めた。

自分の決意は、往々にしてあっさり破られるので、たいした決意ではないのだが、それでも、珍しく仕事が忙しかった今月、英文読書ができないのが、ずっと気になっていた。今日は5月の最終日。今日読まねば、5月の英文読書は0冊になってしまう…! という危機感から、家にあった子ども向け(おそらく小学校1~2年生向け程度)の本を読むことにした。

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MR MAJEIKA 

というわけで、本日数時間で読了! 新しくやってきたクラス担任は、実は腕がいまひとつな魔法使いで、いろいろな騒動が持ち上がる、というお話。ある程度人気のある本らしく、シリーズものになっている。が、内容的には、おとなが読むにはかなり(とても)物足りない。が、おかげで1冊読めたので、よしとする。