もすもすスープの暮らし

記述には時差があります。ゆるくイタリア語を学習しています。

本日の勉強 18/04/13 Fri

☑ NHKラジオ まいにちイタリア語入門(本日分聴く)

☑ NHKラジオ ラジオ英会話(本日分聴く)

☑ NHKラジオ 英会話タイムトライアル(本日分聴く)

☑ NHKラジオ まいにちイタリア語 音読(2017年7月3日分 10分)

 

あまり勉強ができていないのは、(最近としてはめずらしく)仕事が忙しいから。イタリア語の音読は、過去のNHKのテキストを使って、ダイアログを繰り返し読み、合計500回になったら、別のダイアログに取り組むことにしている。500回読むのも時間がかかるのだが、500回くらいでは、空(ソラ)で暗唱するまでにはいかない。以前1000回読んでみたときは、結構長めの(そして自分にとっては難し目の)文章でも暗唱できるようになって、自己満足にひたれたのだが、どうにもこうにも時間がかかりすぎるのだ。

1000回音読して覚えた文章は、1年経っても覚えている。回数って、あなどれない。

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今も覚えているのは、これ。Leonardo da Vinchi è pittore più famoso del mondo, ma sono pochissime le sue opere compiute; レオナルド・ダ・ヴィンチは世界で最も有名な画家のひとりですが、彼ほど完成作の少ない画家もほかにいません…という文で始まる。

 

心躍る!ジョン万次郎の青春の物語 HEART of a SAMURAI(邦題:ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂)読了!

アメリカの児童文学者、マーギー・プロイスによる、ジョン万次郎の物語。優れた児童文学に贈られるニューベリー・オナー賞を受賞(2011年)している。まったく期待していなかったのだが、とてもおもしろかった。ハラハラあり、ピンチあり、心の葛藤あり、初恋の痛みあり、成功あり、そして出会いと別れがあり、話はおさまるところへおさまり、読後感は非常にさわやか! だいたい万次郎がゴールドラッシュに沸くカリフォルニアに行き、あの、映像でよく見る、川に平たい皿を入れてザーラ・ザーラというのをやり、(おまけに)ちゃんと金をゲットできていたなんて知りもしなかった。

むかし日本人作家による子ども向けのジョン万次郎伝を読んだときは、「万次郎は数々の苦難に会いましたが、努力をして道が開け、とても立派な人になりました、マル」みたいな教科書的な展開に辟易したのだが、この“HEART of a SAMURAI”は、若々しく好奇心にあふれた万次郎の青春と冒険の物語になっている。ジョン万次郎がこんなに魅力的な人物だったとは! 

そして、予想もしていなかったのが、このジョン万次郎の物語が(というか、ジョン万次郎の人生が)、「非常に現代的」な物語であることだ(であるからこそ、ニュー・ベリー賞を受賞しているのだろうが)。

ジョン万次郎は、最初に救助されたアメリカの捕鯨船の中でも、アメリカに渡ったあとも、いわれのない差別やいじめを経験する(でもその他の多くは好人物ばかりだ)。物語の中で敵役として「大」活躍する船員のJollyは万次郎たち日本人のことを毛嫌いして、naked cannibals(裸の人食い野郎)、heathen(野蛮人) wretched pagan(惨めな異教徒)、 dirty spying Chinaman(薄汚いスパイ野郎)と、口汚く罵る。悪口というのは(芸でない限り)、たいがいにおいて語彙貧困。裸でもないのにnaked cannibals(裸の~)なんていうあたり、幼稚で、どの国でも「あるある」という感じである。

しかし、一方、万次郎と一緒に救出された日本人たちも、アメリカ人のことをbarbarians(野蛮人)と言い続ける。まだ外国人というものに遭遇したことがなく、「海の向こうには、自分たちとは違う野蛮人が住んでいるらしい」という話をそのまま信じていたときだけでなく、アメリカの船に救助され、食べ物と着る物を与えられ、親切にされたあとも、である。

捕鯨船がハワイのオワフに寄港し、万次郎と仲間の日本人が船を降りるとき、船長は、彼らが新生活を始めるにあたって困らないようにと、新しい服を一揃いと、それぞれにお金を与える。5人もいるのに、それぞれに。なんて親切!

でも、そんな直後でさえ、万次郎の年長の友人の五右衛門は万次郎に言う。

“You’re not really going to go with those barbarians, are you?”

(あいつら野蛮人といっしょに行っちゃうんじゃないよね?)

それに対して万次郎は、

“How can you still call them barbarians?”

(まだあの人たちのこと野蛮人だなんてよく呼べるね)と驚く。

そして、自由の国・アメリカの精神に触れ、貧しい漁師の子であっても何者にかなれる可能性があることに心をときめかし、未知の世界のぞいてみたいと思う万次郎に対して、同じ貧しい漁師の子である五右衛門は、自分自身がほぼ日本社会では最下層に位置するにもかかわらず、その社会こそが正しいのだと、万次郎をなじる。

“What’s that supposed to mean?” Goemon said, kicking at a stone.

“I think it means that we can do great things in our lives――things people will remember.”

“No, we can’t !”Goemon said. “We are just humble fishermen. Only big important people―― the shogun, the daimyo, maybe this captain―― they can do great things.”

“That’s what I used to think, too. Back home, I always knew that I would just be a fisherman. I never questioned it; I know we never asked ourselves what―― or who ――we wanted to become. Why should we? We always knew. But what if we could do important things, too? Captain Whitfield said that if I work very hard, someday I could become a captain of a ship!”

“That’s as stupid as when you said you were going to become a samurai ! ”Goemon said. “You shouldn’t want to be what you can’t be.”

なんともやりきれない五右衛門のセリフ。 “You shouldn’t want to be what you can’t be.”

目の前に新しい価値観、新しい世界が現れても、あくまでも自分たちが知っているものだけに固執し、新しいものを受け入れられない万次郎以外の仲間たち。自分がごく当たり前だと思っていた考えかた・文化・精神のようなものを自分で打ち壊すのがいかに難しいか(そして、万次郎のような人物にとってはいかに簡単か!)がわかる。五右衛門なんて万次郎同様、(しがみついている旧世界で)持っているものはとても少なかったのに! 捨てるのは簡単だったはずなのに、捨てられないのだ。

これは小学校中~中学生くらい向けに書かれた物語だと思うが、グローバルな世界で立ちすくんでいる大人にこそ読まれるべき物語かもしれない。

 

英語は難しくないので、高校生くらいだったら読めると思う。

 外国のひとが日本文化に触れるときの、安直な「サムライ」連呼があまり好きではなくて、昨年あたりこの本が評判になったときもスルーしていたが、Amazon Primeのお試し期間中に「タダなら…」と読んでみての大ヒット。自分の2018年の読書のベスト3には入る1冊になると思う。

 

日本語もある。やたら力強い表紙。

金原瑞人さんなので、きっと上手に訳しているんだと思う。

本日の勉強 18/04/10 Tue

☑ NHKラジオ まいにちイタリア語入門(本日分聴く)

☑ NHKラジオ ラジオ英会話(本日分聴く)

☑ NHKラジオ 英会話タイムトライアル(本日分聴く)

☑ NHKラジオ まいにちイタリア語 音読(2017年7月31日分 10分)

☑ NHKラジオ 基礎英語3(同上先週火曜日分)

☑ Speaking もっとやさしい起きてから寝るまで英語表現600(Chapter2半分)

☑ Reading Margi Preus  Heart of a Samurai

 

“Hear of a Samurai”は、アメリカ人作家による、子ども向けのジョン万次郎の物語。間違えて、Amazon Primeの「お試し」に申し込んでしまい、特に特典を利用することもなく(1度、衣類乾燥機を翌日配送にしてもらった)、もったいないので、Kindleで読める本を探して、これを選択。あまり期待していなかったのだが、かなりおもしろい。向こうの子ども向け(小学中学年~高学年向けくらいか)なので、読みやすいところもいい。あと数日で、Amazon Primeの期限が切れそうなので、それまでに読んでしまわなければ…!

 橘玲さんの「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」は、ゆっくり読みたかったのに、2日で読了。日本語の本はすぐ読み終わってしまうのが、いいところで、残念なところ。おもしろかった。フリーランスの世界で生きるものとして、この世界を力強く、楽しんで生きていきたい。伽藍はとっくの昔に捨ててきているのだが、バザールで自分の居場所を見つけているともいいがたい状態。

粉に一切触らず作るざくざくオートミールクッキー

朝晩のごはん作りは好きだが、お菓子作りは面倒でほとんどしない。特に、粉に触ったり、バターや油分が入った生地に触って手がベタベタしたりするのが、猛烈にいや。

なので、作るときには、なるべく簡便で粉や生地にも触らずにすむ方法を考える。そして、(せっかく作るのだから)一度に大量に作る。

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オートミール140g 薄力粉60g キビ砂糖60g 塩2つまみ アーモンド+クルミ60gをボールに入れる。ナッツは乾煎りして刻んでおく。

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材料をしゃもじでざっくりまぜて、オリーブオイル大さじ4 水大さじ4 を加えて、さらにざっくりまぜる。

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生地をスプーンですくう。

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オーブンシートを敷いた天板に、ひっくり返す。

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スプーンのおしりで、ぺんぺん押しつぶし、適当に形を整える。

予熱しておいたオーブンに入れ、160℃で35分焼く。

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焼けた。

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香ばしくて、ざくざくの食感。

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なかしましほさんの作りかたを(かなり)いいかげんにして、倍量にしたもの。なかしましほさんの本では、油は菜種油で、レーズンが入る。

 いいかげんでもおいしい。

 

 

今年度のNHKラジオ講座聴講(予定)

4月に入って、月・火・水と放送を聞いて、今のところ本放送で聴こうと思っているのは、次の3つ。

・まいにちイタリア語(応用編はリラックスタイム)

・ラジオ英会話

・英会話タイムトライアル

ストリーミングで聴こうと思っているのは

・基礎英語3

 

3月までは「基礎英語2」も聴いていたけれど、あれもこれもだと収拾がつかないので、「基礎英語は3」に絞る。英語講座は、この「基礎英語3」が本命。「ラジオ英会話」と「英会話タイムトライアル」は、この4月からのトライ。いつまで続くか。

新開講の大西泰斗先生の「ラジオ英会話」は、(ダイアログ自体は今のところ易しいけれど)、文法説明が多く(日本語でも英語でも)、テキストなしで聴いているので、うっかりぼんやりしていると、「え、今なんの話だった?」状態になる。気をつけねば。パートナー(特にポール・クリス・マクベイさん)の話がおもしろい。

今期の「まいにちイタリア語」も、とてもいい感じ。先生は癒し系の武田好先生。ラジオの語学講座は、講師陣の声(+ダイアログの役者の声)、講座内の日本語の量、講師陣の過度なハイテンション(←たまにある。疲れる)、楽しい雰囲気など、さまざまな要素のバランスで(自分にとって)聞きやすいか聞きにくいかが決まる。 

大西先生の「ラジオ英会話」は、「一億人の英文法」の内容と(おそらく)重なりそう。昨年末に読み始めたが、4章「副詞」で止まっている…。読まねば…。

スーザン・プライス A Sterkarm Tryst 読了!

ほぼ1か月かけてSusan Priceのスターカームの3巻目(A Sterkarm Tryst)を読了。

タイムトラベルの技術で21世紀の人間が16世紀に行ったり(ときには16世紀側から来たり)する本シリーズは、ジャンルとしてはSFであり、歴史ファンタジーであり、時を隔てた恋愛ものでもあるのだが、実際の読後感はいずれのジャンルにもそぐわない。

スタイリッシュさや、幻想、甘さはほとんどなく、まったく現実的な筋立てではないにもかかわらず、この物語をひっぱる力の主な源は(彼女の他の著作と同様)徹底したリアリズムだ。どんよりした灰色の荒野、土の匂い、脂をぬった槍のにぶい色、人馬の発する臭い、体の内側から激しく胸を叩く心臓の鼓動、汚物、血の感触。眼前に広がる16世紀スコットランドの光景は、まるで著者がその目で見て、そのまま文字に写しとったかのようだ。空駆けるファンタジーの爽快さはなく、密度のありすぎる空気が、登場人物たちと読者を重苦しく押し潰す。

この物語は、タイムトラベルの技術を開発した21世紀の人間が、石油や鉱物など地下資源が手付かずで残っている過去(16世紀)に行って、その時代の人間を手なずけながら資源を搾取しようと考えていたがうまくいかず、逆に手酷い目に会い(1巻)、仕切り直しをして、再度、同時代の同地域(ただし1巻で訪れたより以前の時点。1巻で訪れた世界を16世紀Aとし、2巻で訪れる世界を16世紀Bとする)へ行き、16世紀Bの人々を懐柔し、かつ、16世紀Bの人々を使って、16世紀Aへの復讐をもくろむ(2巻)というストーリー。

16世紀AとBはいわゆるパラレルワールドになっていて、当然、同じ人物が登場する。同じ一族であり、同じ家族であり、個人は同じ性格・性質である。しかし、それぞれ違うタイミングで21世紀側の人間と会い、違う経験を重ねていくので、AとBはまったく別の世界になり、人は同じ人物でありながら別の人生を歩み出す。

2巻は16世紀Bの人たちが(21世紀人に騙され)、16世紀Aの人たちを壊滅させに行く、というところで終わっていた。AにいるのもBにいるのも、そもそもは同じ人物なのだから、片方だけが21世紀人に味方され、21世紀の武器を手にして戦いを挑んだ場合、順当にいって、結果がどうなるかは、考えるまでもない。

しかし、勿論ここで順当にいってしまったら物語は一瞬で終わってしまうわけで、作者としては、何か順当にいかない筋書きを考えないといけない。どうやって、作者は16世紀Aの壊滅を阻止するのだろう? それが2巻を読み終わったときの、そして、3巻を読み始めたときの最大の関心だった。AとBはパラレルワールドであるものの、明らかに物語の重心はAにあり、Aが壊滅するはずはないのである。しかし、Aは槍に弓矢にナイフ、Bは拳銃やらロケットランチャーやらなんやら。どう考えてもAに勝ち目はない。

しかし、ページを繰っていくと、物語はあっさりと思ってもいないほうへ転がり出す。重きが置かれるのは、血を血で洗う戦闘ではなく、登場人物それぞれにふりかかる運命への苦悩だ。そして、またしても21世紀人はあっけなく退場していく。

 主人公のひとりであるPerのAとBとでの書き分けが素晴らしい。同じ人物でありながら、違う人物であり、でも、やはり同じ人物なのだ。2巻目(邦題:「500年の恋人」)でのPer(16世紀BのPer)は魅力薄だったが、3巻目ではBのPerは傷つき、影のある人物として描かれている。

 

邦訳は1巻、2巻は創元社文庫で出ていたが、もう絶版。3巻は出ないのかな…?